同じ賃貸に住むことのメリットとデメリットとは?

同じ賃貸に何年住む?長く住むメリット・デメリットとは
賃貸物件は住む場所を変えやすいのが利点であり、頻繁に転居しても同じ物件に住み続けてもかまいません。

 

 

 

 

同じ物件に何年も住み続けることで得られるメリットも多くある一方で、デメリットがあることも事実です。同じ物件に住み続けることで、引っ越しの手間や費用はもちろん、退去費用が安くなる可能性もあるんです。

 

 

 

 

しかしながら、家賃や設備の面では不利になるかもしれません。

この記事では同じ物件に長く住むことのメリットやデメリット、そして長く快適に住むために気を付けたいことに関して解説します。

 

 

 

 

 

同じ賃貸に長く住むメリット
まずは、同じ賃貸物件に長く住むことによるメリットを解説します。

 

 

 

 

 

引っ越しの手間やお金を省ける
賃貸を変える際に、必要な引っ越しをおこなう必要がないメリットがあります。引っ越しをおこなうためには、まず、引っ越し先の物件を見つけなくてはなりません。このためには物件探しの手間がかかり、契約のための初期費用が必要です。新しい物件が見つかったあとは、転居のための荷造りをおこないます。

 

 

 

 

 

 

引っ越しを業者に依頼する場合はその費用が必要になるでしょう。転居後も荷ほどき、役所での手続きなどが必要となり、引っ越しには多くの手間とお金が必要です。同じ賃貸物件に住み続ければ、これらの手間と費用が不要である点は大きなメリットでしょう。

 

 

 

 

 

退去費用が安くなることがある
賃貸物件の契約を終了して退去する場合、退去費用を支払う必要があります。このなかには原状回復費用と呼ばれる、物件を借りる前の状態に戻すための費用が含まれ、借主の責任によって生じた破損や汚れに関しては費用を負担しなくてはなりません。

 

 

 

 

しかしながら、設備によっては耐用年数が決められており、それを過ぎたものに関しては原状回復費用が大家さんの負担となります。例えば流し台は5年、壁紙やカーペット、エアコンは6年、タンスや戸棚は8年、便器や洗面台の給排水設備は15年です。

 

 

 

 

このため、10年など長期間住み続けることで耐用年数を超えるものが増え、自己負担になるものが減り、退去費用が安くなる可能性があります。ただし、すべての経年劣化が当てはまるわけではない点には注意してください。

 

 

 

 

 

家賃が安くなることがある
同じ賃貸物件に住み続けていると、管理会社や大家さんが経年劣化を考慮して家賃を下げてくれることがあります。また、地域の家賃相場が下がることで家賃が安くなることもあるでしょう。

 

 

 

 

 

同じ賃貸に長く住むデメリット

同じ賃貸に長く住むことにはデメリットもあります。

あとから入居した人より家賃が高い場合がある賃貸物件の家賃は経年劣化や家賃相場によって変わるものですが、それが必ずしもすでに住んでいる方の家賃に反映されるとは限りません。

 

 

 

新たに募集するときに家賃を下げる一方で、すでに住んでいる方の家賃は変えないケースもあります。後述するとおり、家賃に関しては更新のタイミングで交渉すると良いでしょう。

 

 

 

 

設備が新しくならない
一般的に賃貸物件の設備は借主が変わるタイミングで新しくされます。このため、同じ借主が住み続けた場合、設備が新しくならず古いまま使い続けることになるでしょう。

もちろん設備が壊れた場合は修理や交換を大家さんにお願いできますが、そうでない場合は同じ物件のほかの部屋より使い勝手の悪かったり、見た目が古かったりする設備を使い続けることになるかもしれません。

 

 

 

 

 

こちらも後述のとおり、家賃と合わせて交換の交渉をすると良いかもしれません。

 

 



賃貸物件では2年契約が多い
一般的に賃貸物件では2年契約を採用しているケースが多くみられます。短い契約期間がないのは、賃貸物件が採用していることが多い普通借家契約の場合、借地借家法に基づき1年以上の契約でないと、大家さん側にとって不利になる契約内容にしなくてはならないからです。

 

 

 

 

一方、賃貸物件を借りる側としては3年では長すぎることが多いため、間を取って2年としているところが大多数となっています。

 

 

 

 

 

同じ物件に長く住むうえで気を付けること
同じ物件に長く住む上で気を付けること

同じ物件に長く住むなら、できるだけ快適に住むために気を付けておきたいことがあります。これらに気を付ければ、デメリットによる影響を抑えることができるでしょう。

 

 

 

 

 

大家さんや管理会社と良好な関係を築く

賃貸物件のオーナーである大家さんや、物件の管理をしている管理会社とは良好な関係を築いておくことをおすすめします。相手も人間ですので、仲の良い相手の方が相談や要望に応じてくれやすかったり、トラブルが起きた際に柔軟に対応してくれたりするでしょう。

 

 

 

 

そのためには家賃を滞納しない、自分が原因でのトラブルを起こさない、礼儀正しい態度で接するなどの行動が求められます。

 

 

 

 

 

更新のタイミングに家賃や設備の交渉をする
先述のとおり、経年劣化や相場の変化による家賃の値下げを住み続けている方に適用してくれるとは限りません。また、設備に関しても壊れない限り交換してもらえないことが多いでしょう。

 

 

 

 

 

このため、更新のタイミングで家賃の値下げや設備交換の交渉をするのがおすすめです。大家さんとしては借主が出て行くことで家賃が入らない期間ができるのは避けたいため、交渉に応じてくれやすいかもしれません。

 

 

 

 

 

まとめ
やはり何年も同じ賃貸物件に住み続けることには、メリットとデメリットがあります。

長く住み続けることで費用や手間を抑えられる可能性がある一方、家賃や設備の面で損をすることがあるかもしれませんね。

 

 

 

 

デメリットは大家さんや管理会社と良好な関係を築き、更新のタイミングで交渉することで影響を抑えられる可能性があります。ただ、同じ物件に住み続けることに固執せず、ほかに良い物件がないかアンテナを張っておくことも重要でしょう。